中国茶の茶器
中国にはたくさんの種類の茶器が存在します。
中国茶ならではの道具も多く、それぞれに決まった用途があり、それらを使えば中国茶の世界の奥深さを感じることができると思います。
ただ手軽に中国茶を味わいたいのであれば、中国茶葉と最低限の茶器(急須・茶杯など)だけでも十分です。
勿論日本やその他の国の茶器を使っても全く問題ありません。
より深く中国茶の世界を堪能したいという方には、いろいろな中国茶器を揃えてみることをおススメします。
デザインも様々なので、お気に入りの茶器に出会うことができれば一層中国茶を楽しく美味しく味わえるようになるでしょう。
茶もてなしは、是非お気に入りの茶器で!
◎茶壺(ちゃこ/チャーフウ)
急須のことです。
陶器、磁器、ガラス製などがあります。
中でも江蘇州の宜興で紫砂と呼ばれる泥を用いて作られた紫砂茶壺(しさちゃこ/ズーシャーチャーフウ)が有名です。
紫砂茶壺はお茶を淹れるのは勿論のこと、その美しい外観から鑑賞用としても非常に人気があります。
特に熟達した作家の作品は大変な価値のある美術品とされ、多くの収集家たちの目を輝かせ胸を躍らせています。
釉薬を用いずに作られる紫砂茶壺はお茶の成分を吸収しやすく、使えば使うほど表面には美しいツヤが表れてきます。
ただお茶の香りも吸収しやすいため、一つの紫砂茶壺でいろんな茶葉を使うのは香りが混ざってしまうので好ましくありません。
一つの紫砂茶壺で一種類の茶葉のみを使うのが理想的ですが、最低でも同系統の茶葉に限定して淹れましょう。
紫砂茶壺やその他の陶器製の茶壺はウーロン茶・プーアル茶などの高い温度で抽出するお茶を淹れるのに適しています。
逆に、緑茶・白茶・黄茶など比較的低い温度で淹れるお茶には磁器製やガラス製の急須が向いています。
◎茶杯(ちゃはい/チャーベイ)
湯呑のことです。
お茶を飲むための茶杯は品茗杯(ひんめいはい/ピンミンベイ)とも言います。「品茗」は“お茶を賞味する”という意味です。
お茶の香りを愉しむためだけに使われる茶杯もあり、これは聞香杯(もんこうはい/ウェンシャンベイ)と言います。
◎蓋碗(がいわん/ガイワン)
蓋と碗と茶托がセットになったものです。(茶托がないものもあります)
お茶を淹れるための茶器ですが、淹れたお茶を茶海などに移し替えず、茶杯としてそのまま飲むという使い方もできます。
陶器・磁器・ガラス製のものがありますが、比較的に磁器製のものが多く、どんな種類のお茶も淹れられる万能の茶器として人気があります。
◎茶海(ちゃかい/チャーハイ)
ピッチャーのことで、茶壺で淹れたお茶は一旦全量を茶海に移し入れます。
茶海は公道杯(こうどうはい/ゴンダオベイ)とも言います。
中国語で「公道」とは公正であることを意味し、その言葉通り同じ濃さのお茶を各茶杯に注ぎ分けるために使われます。
また、お茶にはそれぞれ美味しく飲むための抽出時間があり、ちょうどよい頃合いで茶壺から茶海に移し替えることでお茶が出過ぎて苦くなるのを防ぐこともできます。
◎濾網(ろもう/リゥワン)
茶漉しのことです。
ステンレス、布、ポリプロピレン製などがあります。
茶海の上にのせて使います。
大きな茶葉はもちろん、細かく崩れたものも取り除けるので、透明感のある美しい茶湯になります。
◎茶荷(ちゃか/チャーハー)
茶葉を観賞するために使う道具です。
茶葉によって色や形状も様々なので、それを観賞するのも中国茶の楽しみ方の一つです。
茶筒から取り出した茶葉を一時置きするためにも使われます。
◎茶盤(ちゃばん/チャーパン)
お茶を淹れる際に茶器を上に置くため、そして余った湯や茶水を捨てるための道具です。
捨てた湯やお茶は下に貯まるようになっています。
竹製・木製・磁器製・陶器製・石製などあります。
◎茶道六君子(さどうろくくんし/チャーダオリュージュンズー)
茶則・茶匙・茶針・茶挟・茶漏・茶筒が1セットになったものです。
茶藝六用(ちゃげいろくよう/チャーイーリューヨン)、茶道六用とも呼ばれます。
竹製・木製・白檀製・黒壇製などあります。
・茶則(ちゃそく/チャーヅォー)
茶筒から茶荷に茶葉を移すときに使います。
・茶匙(ちゃさじ/チャーチー)
茶荷から茶壺に茶葉を移すときに使います。
・茶針(ちゃしん/チャージェン)
茶壺内の茶漉しの部分や注ぎ口に詰まった茶葉を取り除くときに使います。
・茶挟(ちゃきょう/チャーシエ)
温めた茶杯を掴むときに使います。
・茶漏(ちゃろう/チャーロー)
茶壺に茶葉を入れるときに茶壺の上に置き茶葉がこぼれないようにするために使います。
・茶筒(ちゃづつ/チャートン)
他の五つの道具を入れるために使います。
◎茶罐(ちゃかん/チャーグァン)
茶筒・キャニスターのことです。
磁器製・陶器製・竹製・木製・金属製などあります。
茶葉の種類によって、密閉度が高くなければいけないものや、逆に密閉しないほうがよいものがありますので、その茶葉の保存条件に適したものを選ぶ必要があります。
◎養壺筆(ようこふで/ヤンフウビー)
紫砂茶壺のお手入れに使います。
紫砂茶壺に美しいツヤを乗せていくためのお手入れを養壺といいます。
お茶を淹れる度、余ったお茶をこの筆で茶壺の表面に塗って養壺することで次第に光沢が生まれていきます。
中国にはたくさんの種類の茶器が存在します。
中国茶ならではの道具も多く、それぞれに決まった用途があり、それらを使えば中国茶の世界の奥深さを感じることができると思います。
ただ手軽に中国茶を味わいたいのであれば、中国茶葉と最低限の茶器(急須・茶杯など)だけでも十分です。
勿論日本やその他の国の茶器を使っても全く問題ありません。
より深く中国茶の世界を堪能したいという方には、いろいろな中国茶器を揃えてみることをおススメします。
デザインも様々なので、お気に入りの茶器に出会うことができれば一層中国茶を楽しく美味しく味わえるようになるでしょう。
茶もてなしは、是非お気に入りの茶器で!
◎茶壺(ちゃこ/チャーフウ)
急須のことです。
陶器、磁器、ガラス製などがあります。
中でも江蘇州の宜興で紫砂と呼ばれる泥を用いて作られた紫砂茶壺(しさちゃこ/ズーシャーチャーフウ)が有名です。
紫砂茶壺はお茶を淹れるのは勿論のこと、その美しい外観から鑑賞用としても非常に人気があります。
特に熟達した作家の作品は大変な価値のある美術品とされ、多くの収集家たちの目を輝かせ胸を躍らせています。
釉薬を用いずに作られる紫砂茶壺はお茶の成分を吸収しやすく、使えば使うほど表面には美しいツヤが表れてきます。
ただお茶の香りも吸収しやすいため、一つの紫砂茶壺でいろんな茶葉を使うのは香りが混ざってしまうので好ましくありません。
一つの紫砂茶壺で一種類の茶葉のみを使うのが理想的ですが、最低でも同系統の茶葉に限定して淹れましょう。
紫砂茶壺やその他の陶器製の茶壺はウーロン茶・プーアル茶などの高い温度で抽出するお茶を淹れるのに適しています。
逆に、緑茶・白茶・黄茶など比較的低い温度で淹れるお茶には磁器製やガラス製の急須が向いています。
◎茶杯(ちゃはい/チャーベイ)
湯呑のことです。
お茶を飲むための茶杯は品茗杯(ひんめいはい/ピンミンベイ)とも言います。「品茗」は“お茶を賞味する”という意味です。
お茶の香りを愉しむためだけに使われる茶杯もあり、これは聞香杯(もんこうはい/ウェンシャンベイ)と言います。
◎蓋碗(がいわん/ガイワン)
蓋と碗と茶托がセットになったものです。(茶托がないものもあります)
お茶を淹れるための茶器ですが、淹れたお茶を茶海などに移し替えず、茶杯としてそのまま飲むという使い方もできます。
陶器・磁器・ガラス製のものがありますが、比較的に磁器製のものが多く、どんな種類のお茶も淹れられる万能の茶器として人気があります。
◎茶海(ちゃかい/チャーハイ)
ピッチャーのことで、茶壺で淹れたお茶は一旦全量を茶海に移し入れます。
茶海は公道杯(こうどうはい/ゴンダオベイ)とも言います。
中国語で「公道」とは公正であることを意味し、その言葉通り同じ濃さのお茶を各茶杯に注ぎ分けるために使われます。
また、お茶にはそれぞれ美味しく飲むための抽出時間があり、ちょうどよい頃合いで茶壺から茶海に移し替えることでお茶が出過ぎて苦くなるのを防ぐこともできます。
◎濾網(ろもう/リゥワン)
茶漉しのことです。
ステンレス、布、ポリプロピレン製などがあります。
茶海の上にのせて使います。
大きな茶葉はもちろん、細かく崩れたものも取り除けるので、透明感のある美しい茶湯になります。
◎茶荷(ちゃか/チャーハー)
茶葉を観賞するために使う道具です。
茶葉によって色や形状も様々なので、それを観賞するのも中国茶の楽しみ方の一つです。
茶筒から取り出した茶葉を一時置きするためにも使われます。
◎茶盤(ちゃばん/チャーパン)
お茶を淹れる際に茶器を上に置くため、そして余った湯や茶水を捨てるための道具です。
捨てた湯やお茶は下に貯まるようになっています。
竹製・木製・磁器製・陶器製・石製などあります。
◎茶道六君子(さどうろくくんし/チャーダオリュージュンズー)
茶則・茶匙・茶針・茶挟・茶漏・茶筒が1セットになったものです。
茶藝六用(ちゃげいろくよう/チャーイーリューヨン)、茶道六用とも呼ばれます。
竹製・木製・白檀製・黒壇製などあります。
・茶則(ちゃそく/チャーヅォー)
茶筒から茶荷に茶葉を移すときに使います。
・茶匙(ちゃさじ/チャーチー)
茶荷から茶壺に茶葉を移すときに使います。
・茶針(ちゃしん/チャージェン)
茶壺内の茶漉しの部分や注ぎ口に詰まった茶葉を取り除くときに使います。
・茶挟(ちゃきょう/チャーシエ)
温めた茶杯を掴むときに使います。
・茶漏(ちゃろう/チャーロー)
茶壺に茶葉を入れるときに茶壺の上に置き茶葉がこぼれないようにするために使います。
・茶筒(ちゃづつ/チャートン)
他の五つの道具を入れるために使います。
◎茶罐(ちゃかん/チャーグァン)
茶筒・キャニスターのことです。
磁器製・陶器製・竹製・木製・金属製などあります。
茶葉の種類によって、密閉度が高くなければいけないものや、逆に密閉しないほうがよいものがありますので、その茶葉の保存条件に適したものを選ぶ必要があります。
◎養壺筆(ようこふで/ヤンフウビー)
紫砂茶壺のお手入れに使います。
紫砂茶壺に美しいツヤを乗せていくためのお手入れを養壺といいます。
お茶を淹れる度、余ったお茶をこの筆で茶壺の表面に塗って養壺することで次第に光沢が生まれていきます。